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繕い縫い

久し振りに、ソーイングに関する記事です。

はぴたんさんのところでダーニング押さえの話題があったので

ダーニング押さえに関して、
ダーニング、繕うことですが、今は普通の家庭で穴あきの修理をすることはほとんどないので、ダーニング縫いをインターネットで調べると靴下を手で繕ってそれをデザインにしているものなどがヒットします。
NHKの番組でもやってましたね。
仕事でお直しなどしている時に、傷の面積や、布の種類によって、かけはぎは高いのでと
「ミシンたたき」の修理を依頼する人がいました。
お店で縫う方法は、店によっても縫う人によっても、決まりが無いのでまちまちです。
昔ダイアナ妃のドレスが日本で展示されていた時、多くのテレビが取材しました。
そのいくつかを見て、驚いたのは、ヒールで傷つけてしまった裾の方が繕い縫いされていました。
でも、そのことに驚いたのではなくその縫い目の汚さに驚いたのです、
ただミシンでガチャガチャに縫ったという感じでした。

私の仕事としてやっていた方法は
その時は工業用ミシンでダーニング縫いをしますが、専用の押さえではなく直線縫いの押さえで縫います。
ジーパンなど以外はできるだけ細い糸を使います、ロックに使うような80,90,100番など
何よりも大切なことはできるだけ目立たなく仕上げる。
そのためにまず色の合う糸を使う、素材に合わせて光らないようにスパン系の糸
次に傷部分と同じはぎれを用意する、傷のある衣類の裏にある裾の折り返し部分やポケットにある布などから取る
それを粉状か蜘蛛の素性のアイロンで接着できるもので貼る
傷の周辺5mmぐらい外側にチャコで薄く四角に囲った線を引く
針目を1ぐらいにできるだけ細かく設定して四角に囲った線の縦の位置からその線の上を縫う、
下の線でUターンその時一目隣に針を刺して最初の縫い目をガイドにして押さえに沿わせて縫う1㎜弱に並ぶ縫い目
同じように印まで来たら隣に一目ずらして繰り返す、
上下の縫いどまりがきれいに並ぶと仕上がりもきれいです。
ここがデコボコだと見た目が良くない。
綺麗に出来上がるのでミシンかけはぎと呼ぶ人もいました。

家庭用のダーニング押さえの時も説明図は上下の縫いどまりの線ががたがたですが
これを揃えてみるだけで仕上がりに差が出ます。

傷修理でなくても、模様として縫う時にもミシン任せではなく少し気を付けるだけで素晴らしいものになります。

プロもアマも関係ない、ちょっと丁寧にするだけで全く違ってきますのでやってみてください。

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凄いー!!!

私の思っていたダーニングと全然違って
文章だけで凄さがわかりますー!!!

フリーモーションで適当に縫うのとは別次元です~!!!
1mm単位で縫うってーー!!!

神業でーす!!!

物凄く真剣に丁寧に心頭滅却する勢いで
少しでもふるやまさんに近づきたでーす!!!

ありがとうございましたー\(^o^)/

No title

はぴたんさんへ

書いてある通りにやってみると、簡単ですよ。
丁寧に根気よく、それだけです。
刺繍の畳み縫いのイメージに近いです。
畳み縫いよりはもっと厚みのない仕上がりです、目立たないようにが目的なので。
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